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<東大合格請負マンガ>という大々的な宣伝文句で始まったのが、このマンガシリーズです。受験の内実を、荒唐無稽なかたちではなく描くという、いわば「リアル受験マンガ」といっていいでしょう(ボクはかなり昔に一瞬読んだだけなのですが、小林よしのりの『東大一直線』は「スーパー受験マンガ」とでも言いましょうか。単にスーパーロボット、リアルロボットの分けかたにならっただけです(汗)。
このブログは国語について語るブログですので、全ての巻ではなく、特に国語について言及されている巻を取り上げていきたいと思います。
で、今回取り上げるのは、小論文について書かれた第三巻。
まだ受験勉強が始まったばかりなので、生徒に小論文を書かせるわけにはいきません。では、どうしているのか? 二巻の終わりに書かれているのですがね。以下、ネタバレになります。
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…ということで、この巻は小論文について説明しています。
現存教師をいったん全て解雇し、希望者のみ採用試験を実施するとした桜木弁護士。
その採用試験の問題は、
「学校」
についての小論文でした。自分で問いを設定して、その解決策を論じるというもの。それについて、本書で言及されている説明はあまりにも当たり前のことです。「抽象的ではなく、具体的に」だとか、「一文の主語、述語関係をはっきりさせる」だとか。けれど、この設定が物語としておもしろいのは、
指導する側が、生徒の立場で試されている
というところ。
学校の先生であれ、塾の講師であれ、日々
いかに教えるか
という点にはかなり労力を費やしていらっしゃると思います。ただ、ここで出てきたように、
制限時間の中で実際に解く
という作業はなかなか出来ないのが実情ではないでしょうか。実際に解いていても、教えることを念頭においていたり。ただ合格するためだけに問題に接するということはなかなかないのでしょうか。その辺りが描写されているのがこの巻のおもしろさです。
当然のことながら、この巻では小論文について言及されていますので、特別講義として東進ハイスクール講師の樋口裕一先生が説明をしていらっしゃいます。
その他にも、数学について、問題への取り組みかたや新たな英語の先生の登場など、興味を引く内容はさまざまにあります。
ただ、まだ方向性が定まっていなかったのか、それとも受験技術だけではなく、先生たちの物語を膨らませようと作者が思っていたのでしょうか、次のようなページがあります。
初対面ですぐ生徒の気持ちをつかんだ
この先生は心をひらかせるユーモアとセンスを感じる
それに授業にアイデアもある
さすが柳先生が見込んだ男だけのことはある
こんなに能力があるのに何で前の学校をクビになったのか…(ドラゴン桜 三巻 赤字は引用者による)
これ、いつどのように展開されるのかな…これから何か物語が…と思っていたら結局何も語られないままでした。まぁ、伏線は張るだけ張っておけばいいわけで、回収しなければいけないという義務はないんですけどね。
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