2012.05.20

早わかり文学史 出口汪著 語学春秋社

早わかり文学史 (中継新書)早わかり文学史 (中継新書)
出口 汪

語学春秋社 1996-06
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みなさん、文学史の勉強はしていますか?

…え? してないの…。

それはたいへんだ!!

…なんてことはありません。
現代文で必要なのは、二つあると以前述べたことがあります。それは、

1)日本語の運用をメインとした読解の方法
2)漢字や評論用語、背景知識といった知識

です。文学史は2)の分野に含まれるのですが、最近は文学史が直接問われることは少なくなりました。まぁ、現代文できくくらいなら、日本史の問題としてきいた方が良いという考えなんでしょうか。

じゃあ、文学史は勉強しなくてもいいのかというと必ずしもそうではありません。
特に近代日本文学史を知っておくと、文化論や文明論を読む際に背景知識として手助けとなるからです。だからといって国語便覧を一から読むのは苦痛です。ああいうのはある程度知識が増えてくると「楽しくってしょうがない」のですが、初心者が手を出すべきではありません。

そこで登場するのが本書です。

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著者はおなじみ、東進ハイスクール講師、出口汪先生。大学で森鴎外を専攻していらっしゃった関係から本書を書くことになったとのことです。本書の成功を受けて、近代文学におけるさまざまな文豪(夏目漱石、太宰治など)を扱った一般書を数多く執筆されています。実況中継の新書版で、講義調で語られるためにたいへん読みやすいです。

近代文学史=日本の西洋化の流れ

という考え方をもとにして、さらに

文学とは何か

を検証しながら「語って」いく名著です。構成としては、

講義を始めるにあたって
第一回 近代文学史の流れ
第二回 啓蒙期の文学
第三回 写実主義vs擬古典主義
第四回 浪漫主義
第五回 自然主義vs反自然主義(1)
第六回 自然主義vs反自然主義(2)
第七回 自然主義vs反自然主義(3)
第八回 プロレタリア文学vs芸術派
第九回 詩・短歌・俳句
付録(主要な文芸思潮・作家・作品の総まとめ)

となっています。
おおまかな流れを説明してから、細かい知識に入っていくという王道パターン。しかもある程度のまとまりで「ミニマム記憶事項」として覚えるべき事項をまとめています。その上、付録で再度まとめたり一問一答があったりとけっこう贅沢なつくりとなっています。
過去問を確認してみて文学史が出るのであれば是非手に取ってもらいたい参考書ですし、そうでなくても、背景知識を仕入れる意味での読みものとしても楽しめます。

(実は、以前、大学のレポートやテスト対策としてこの本と、あといくつかの本を使用して、見事満点を取りました。実は日本近代文学史の授業を取っている大学生にこそ本書は必要なのかも。キョウカショ? 何それ、おいしいの?)

読みやすく、楽しい参考書である本書ですが、欠点もあります。
前半部に比べて、後半(特に第八回と第九回)は文学作品の紹介に多くページが割かれてしまっているという点です。ここにもう少し解説が欲しかったところです(受験に必要かどうかは全く無視して言っていますが(笑)。

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