2012.03.29

土屋の古文単語222

土屋の古文単語222―代々木ゼミ方式土屋の古文単語222―代々木ゼミ方式
土屋 博映

代々木ライブラリー 1985-03
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古文の学習となると、真っ先に思い浮かべるのは「古文単語」の学習ではないでしょうか。「古文文法」や「古文常識」も大切なのですが、まずは「古文単語」を勉強しなければ…という人が多いはずです。

究極の古文単語集は?

と言われると、当然「古語辞典」です。
それ以外で何か、「この一冊を」となった時にすすめているのがこの一冊です。

かつて日本で一番売れた古文単語集といっても過言ではないです。
この本にボクがわざわざ説明を加えるというのもおこがましいですが。
まずは、本書全体の構成は以下の通りです。

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■はしがき
■目次
■古文単語222語の解説
■土屋の古文書き読み単120
■呼応の副詞
■敬語/枕詞
■索引

以上のような構成となっています。メインは古文単語222語の解説です。1語につき1ページを割いて解説しています。その1ページの構成は以下の通りです。

■単語/意味(一義)/漢字
■例文
■例文の訳
■例文の解説
■単語のイメージ
■単語解説
■応用

具体的に書くと以下のようになります。

■あはれ/しみじみと感じる
■烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛びいそぐさへあはれなり(枕草子)
■烏が寝場所へ帰ろうとして、三つ四つ、二つ三つなど(つれだって)飛びいそぐのさえしみじみとした趣がある。
■寝どころ=寝場所。烏の=主格。「飛びいそぐ」にかかる。さへ=添加の副助詞
■対象と一つにとけあうように、しみじみとする
■あはれ!という、感動から発声したもの。深い、しみじみとした感情をこめるものである。基本的には、あわれさをさそうところにある。そこから、1)しみじみとした趣がある、2)かわいい、3)物悲しい、などという意味があてられる。対象は秋の情景であり、悲しい別れであり、小さくて愛情のもてるものなど、さまざま。をかしと対照的なものとしてとらえておくのがよい。多義語なので、文脈に応じた適訳を施すこと。
■あはれは深い感動である。それを念頭に、柔軟な姿勢でとりくむこと。「しみじみと感じられる」などとしておこう。あはれがるならば「感動する」の意である。

これが一ページに詰まっています。なかなかの情報量です。
古文単語集でどれか一冊を、となれば迷わず薦める一冊です。
確かに、これだけで大学受験の全てを…というのは無理があります。
ただ、それは市販されている全ての単語集に言える事です。

単語集というものは、
辞書を使うよりも省エネルギーで、基本語を身につけることにあります。

足りないものに関しては問題演習をしていく中で覚えるしかありません。
では、この単語集だけの場合の使い方の一例を挙げておきます。

<一日十五分の音読>
1)目次の単語を1〜50まで音読する
2)残りの時間で、各単語のページを音読する
 →一日目の作業はこれで終わりです。

3)目次の単語を1〜50まで音読する
4)一日目の続きを音読する
 →二日目の作業はこれで終わりです。

五十個の全体像をつかんでから、細かく内容をつかんでいくという方式です。
本文音読が50まで済んだら、51〜100へ移行しましょう。
こうした作業でとりあえず、一通りは目を通す事ができます。
ここではあまり覚えようとしてはいけません。
「理解しよう」という意識を働かせて下さい。

古文単語は覚えては忘れ、覚えては忘れの繰り返しです。
何度も何度も音読をして頭にしみ込ませて下さい。
まずは慣れること、次に古文単語の第一義を覚えること、さらには目次の意味を全て言えること、最後に派生語の意味を言えること…と目標を設定すると良いです。

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