2012.03.23

田村のやさしく語る現代文 田村秀行著 代々木ライブラリー

田村のやさしく語る現代文―代々木ゼミ方式田村のやさしく語る現代文―代々木ゼミ方式
田村 秀行

代々木ライブラリー 1996-10
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【 テキストについて 】

代々木ゼミナール元講師の田村秀行氏の入門者向け参考書です。構成としては二部に分かれています。
 
第一部→入試現代文とはなにか?
    入試現代文で必要な文法項目
     
第二部→5題の長文演習を通じて解法を身につける
 
といったものです。書名通り、読者に語りかけてきます。受験生が使う最初の現代文参考書として最適です。

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【 使 用 方 法 】

原則的に二回転させます。そのために、問題文のコピーを一部取っておきましょう。問題文は別冊になっていますので、コピーはしやすいと思います。
 
具体的な使用方法は、
 
一日目→第一部を問題を解きながら読み進める
二日目→第一部で得た解き方を元に第一問を解き、解説を読む
三日目→第一部を再読
四日目→第二問を解き、解説を読む
五日目→第一部を再読
六日目→第三問を解き、解説を読む
七日目→第一部を再読
八日目→第四問を解き、解説を読む
九日目→第一部を再読
十日目→第五問を解き、解説を読む(一周目終了)
十一日目から→一日一題のペースで五題解いていく
 
以上のようにすすめると、二週間強で終えることが出来ます。
 
第一部は大変重要な項目が詰まっていますので、何度も繰り返して覚えるだけでなく、使えるようにする必要があります。ここで学習した内容が、当然のことながら第二部で必要となってきます。きちんと頭に入れておきましょう。そして、第二部で、

あぁ、なるほど、そうやって使うのか

ということを実感してください。
(同様の解答方法は、新・田村の現代文講義でも使用します)
 
第二部は解説が随分と難しいと思う人がいるかもしれません。「ここまでやらなくても問題は解ける」と思う人も。ただ、こうした解説を読んで、筆者の言う「客観的」「論理的」に考えることが今後につながっていきます。ここで手を抜かずに読み込めるかどうかで、今後の現代文に対する考え方が決まるといっても過言ではないでしょう。
 
まず一周目では著者の読みと自分の読みのどこがどう違うのかを確認しましょう。
 
そして二周目で、著者の読みと同様の読みが出来たのか、それとも何かが足りなかったのかを確認しましょう。この姿勢は本当に大切です。問題の答え合わせではなく、考え方も含めた答え合わせをするようにこころがけましょう。
 
一周目はコピーにどんどん書き込んでいって、二周目では、別冊の問題文を使っても良いでしょう。

 
【 放 言 】

著者は『田村の現代文講義』で一世を風靡した田村秀行氏。
 
現代文とは、本文を元にして答えを出すべきで、一般常識を問うようなものではない
接続詞などの文法項目を駆使して、文と文、段落と段落のつながりを論理的に考えていく
 
という考え方は、今から考えれば当たり前なのかもしれませんが、その当時は随分と画期的だったようです。

『田村の現代文講義』(新版ではないです。旧版の方です)は氏のエッセンスを凝縮した参考書であるのに対し、この『田村のやさしく語る現代文』は、それと同様でありながら、比較的簡単な文章を<あえて>分析的に用いることで、入門者に「現代文という科目」を体感してもらう意図で書かれた物だと思います。
 
徹頭徹尾、分析的に方法論を解説した『田村の現代文講義』に対し、「学習の流れ」を重視し、段階的に学習できるように、極めて周到な問題配列を考えられたのが『田村のやさしく語る現代文』です。
 
科目は違いますが、英語の伊藤和夫氏が『英文解釈教室』と『ビジュアル英文解釈』の関係に似ていると言えなくもありません。(まぁ、こんなことは今の受験生には関係のないことでしょう。第一、伊藤和夫氏の参考書を現在使っている学生がどれだけいるのでしょうか・・・名著なんですがね)

 
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