2012.04.15

論語物語 下村湖人著

論語物語

古文の学習で大切なのは、

1)文法
2)単語
3)背景知識

であることは言うまでもないでしょう。背景知識というと、昔の常識にあたる「古文常識」を思いうかべる人も多いと思います。ただ、それだけではありません。物語の展開のパターンも必要となってきます。話の流れのパターンをある程度知っていれば、次の展開を予測することも可能となり、読み間違いが少なくなります。

漢文の場合は「物語の展開」を知っておくと、かなり読解を有利に展開できます。その影響は古文よりも漢文の方が顕著です。センター試験の問題が長くなっているとはいえ、短編の物語を問題文として採用するとなると話が似通ってくるのは当然のことでしょう。また、漢文で採用されているような文章を書く人たちの源流に脈々と流れている知識の体系というのもあります。書く側の常識を知っておくことは重要です。

その「書く側の常識」にあたるものの一つが孔子の『論語』です。

だからといって、論語そのものであったり、注釈書そのものを読むのは、かなり負担のかかるものでしょう。漢文の句形を学習している途中で読むのはつらいと思います。

そんな時に役立つのが本書です。

作者は下村湖人。『次郎物語』の作者といえば中学受験を経験したことのある人なら読んだことがあるかもしれません。『論語』全てというわけではないですが、わかりやすく物語として読めるようにしてくれています。執筆されたのが1938年というのだから驚きです。

最近は、古典に対しての注目が上がってきているのか、学生よりも社会人に多く売れるようです。本で読むのが面倒だという場合、こうしたオーディオブックの形式で耳から読むのはラクです。ipodに入れて通勤の行き帰りで聴く、という人が多くなったのでしょう。

ただ、問題点としては、再生時間が約八時間ととてつもなく長いという所です。倍速版もありますので、それをダウンロードすれば四時間で済みます。ボクはそちらを利用しました。倍速版ははじめは何を言っているのかわからないという状態になるかもしれませんが、すぐに慣れます。それでもわからない場合は書籍版(論語物語 (講談社学術文庫 493))を買って、耳から聴きながら本も読むということをオススメします。まぁ、そこまでは必要ないでしょうが。

通学で英単語暗記、古文単語暗記に疲れた場合、このような教材を利用してみてはどうでしょうか。

論語物語




2012.04.14

漢文ヤマのヤマ 学研 三羽邦美著

漢文ヤマのヤマ 増補改訂版―三羽邦美の超基礎国語塾 (大学受験超基礎シリーズ)漢文ヤマのヤマ 増補改訂版―三羽邦美の超基礎国語塾 (大学受験超基礎シリーズ)
三羽 邦美

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今回は久々に漢文の参考書を紹介したいと思います。

超初級わか〜る漢文
中野式漢文なるほど上達法

で紹介したように、漢文の学習方法には大きく分けて二つの方法があります。

1)伝統的な句形暗記の学習
2)中国語文法を利用した理解中心の学習

先にあげた二冊の参考書は2)についての参考書で、今回紹介するのは1)の系統の参考書です。句形暗記中心の参考書となるとどうしても「覚えなさい」という記述ばかりになります。それを回避するための手だてがどれだけあるかが問われます。見るべきポイントとしては、

1)句形の抜けはないか
2)例文は豊富にあるか
3)句形を覚えるための工夫はされているか
4)その他の点での独自性

という所でしょうか。

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2012.04.13

土屋博映の古文 (達人講座 センター攻略)

土屋博映の古文 (達人講座 センター攻略)土屋博映の古文 (達人講座 センター攻略)
土屋 博映

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今回は、センター試験古文についての参考書を紹介します。
予備校のセンター試験講座やセンター試験対策の参考書・問題集を用いる際に注意をしなければいけないことがあります。それは、

自分の現状分析

です。古文であれば、基礎事項が頭に入っているかどうかの確認です。つまり、きちんと古典文法や古文単語が頭に入っているかどうかを確認しないといけません。

センター試験対策の講座や参考書・問題集は過去問を用いていることが多いです。覚えるべき基礎の部分がアヤフヤな状態で過去問に取り組むのは危険です。なぜなら、センター試験特有の長い選択肢に惑わされて、自分にとって何が必要か分からなくなってしまうからです。

どこが分からないのかがわからない

という状態ですね。完璧とまではいかないまでも、古文文法と古文単語は頭に入れておいてから過去問にじっくり取り組む必要があります。その際に役に立つのがこの参考書です。

著者は代々木ゼミナール講師として長年にわたって活躍をされている土屋博映先生。数々の参考書をつくっている方だけに、隅々まで行き届いたつくりの参考書となっています。構成は以下の通り。

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2012.04.12

トークで攻略 古典文法vol.1 望月光著

望月光のトークで攻略古典文法 Vol.1 (実況中継CD-ROMブックス)望月光のトークで攻略古典文法 Vol.1 (実況中継CD-ROMブックス)
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さて、今回は

良い参考書なのに、使いどころがむずかしい

ものを紹介します。

予備校の授業をそのまま活字化した実況中継シリーズは、山口俊治先生の英文法講義の実況中継をはじめとしてブームを巻き起こしました。かつての予備校という空間は「門外不出の秘伝」を教える「閉じられた場所」でした。問題不出の秘伝を活字にして公開することは、かなりの勇気が必要だったと思います。

しかし、その公開は成功。さらなる「問題不出の秘伝」を求めて、受験生が予備校に殺到しました。ボクが受験生だったころの前後はそんな状況でした。実況中継シリーズの台頭とほぼ同時期に、旺文社の大学受験ラジオ講座の縮小化、撤退という流れがあったのは偶然ではないでしょう。

そんな、おっさんのノスタルジックな話はどうでもいいです。

大ヒットした実況中継シリーズにも、黒歴史ともいえる「月刊・実況中継」というのがあって…まぁ、その話も良いでしょう。そこまでいかなくても、ほぼ黒歴史化した商品があります。

それがCD教材のGOESです。実況中継の演習編という位置づけで、担当講師が音声で解説するという内容でしたが…どうなんでしょう。売れたのでしょうか。現役合格の風潮、有名予備校の衛星放送化推進もあって、おそらくあまり売れなかったのではないでしょうか(これはあくまでも推測)。

それが時を経て、復活したのがこのシリーズです。Web版としてデータ販売をしたのですが、書籍版としてさらに安価に提供されるようになったものです。

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2012.04.11

荻野の古文レッスン(上) 荻野文子著

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古文に限らないのですが、

覚えるのが苦手
覚えるのがつらい

という人が「あきらめる一歩手前」で共通して言う言葉があります。古典文法であれば…

なんで古典文法なんか覚えんとあかんねん
(なぜ古典文法というものを覚えないといけないのか)

っていうことばです。その質問自体に意味はあるかと思いますが、そのことばを言う人の状況は、

覚えることから逃げている

ことに他なりません。
そうはいっても、単純に暗記をするということほどつらいことはありません。「入試で必要だから覚えないといけない」と言われても、それだけでは覚えるためのモチベーションが維持できない人もいるかと思います。

そんな「なぜ覚えないといけないのか」を知らないとモチベーションが維持できない人に手に取ってもらいたい参考書が本書です。

著者はマドンナ古文でおなじみの東進ハイスクール元講師、荻野文子先生(ボクが高校生だった○年前からマドンナでした…)。

一般的な文法中心の読解参考書の流れは…

必要だから覚える→読解→「ね? 必要だったでしょ」
古文を読む→大切な文法項目が出てきたら説明→それを使って読解

ということでした。
それに対して本書は、

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